40代未亡人の迷走日記

日常のあれこれ、未亡人のおばさんが迷走している日記です。

未亡人と他人に言うことで考えた事

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私は未亡人となって18年となります。こういう事を言うといけないかも知れないが、もう18年も経つと悲しいという気持ちはあまりありません。居たらどうなっていただろうか?と思う事はもちろんありますが、それだけ今が幸せなのかもしれません。

 

初めての人と会話する時、お互いの会話の共通点を見つけるために、家族の事を聞かれる事はよくある事です。自分から子どもの話をするので、ほとんどの人が夫が居ると思われています。旦那さんは?みたいな会話となる時、「亡くなってるんですよ」とさらっと答えているつもりなのですが、「相手がごめんね、つらいこと聞いて」と言ってくれる優しい方が多く、正直に話すのが良いのか?良くないのか悩む事があります。さすがに自分から積極的に未亡人と話すことはなく、聞かれるまではグレーにしている様にはしています。

 

息子は父親が亡くなっていると今までクラスの友達に言わないようにしていたそうです。相手が気をつかって空気が微妙になるのが嫌やねんと。高校になったら親しい友人に聞かれたら言う様になったと言っていました。 

 

私はその時微妙な空気になったとしても、正直に言っておく方が良いかなと判断しています。私は嘘をつくのが下手だからです。

  • 相手を気を使わせないように嘘をつくのも優しさ
  • 相手と人間関係を作っていく中で話に矛盾が生じないようにするのも優しさ

どちらも間違ってはいないと思います。

 

さすがに私も亡くなって3年ぐらいは未亡人と言い出すのは、簡単な事ではありませんでした。

言った後の相手の行動がこの2つに分かれたからです。

  • 相手がかなり驚かれ、必要以上に気を遣われるから
  • ズケズケと私に踏み込んだ質問を聞いてくるから

そりゃ、普通3才の子どもがいる人が未亡人やとは思ってませんしね。当たり前です。相手は悪気はないのです。こちらも必要以上に気を遣ってもらうと、正直もっと悲しくなってしまうのです。

「どうして?」「なんでそんな事になったん?」と聞いてくる人も中にはいます。どうしてって私が言いたいわ!と思ってるし、未亡人と人に言うだけで精一杯なのに、正直これ以上私は喋りたくありません。でも悪気はないと思っています。だって私が逆の立場だったら聞いてしまっていたからと思っています。
踏み込んだ質問をする人は幸せに生きてきた人なのです。相手が聞かれたくない事があると常に意識しながら話する人なんていないので、仕方ないと思うようになりました。

 

私自身が両親も健在で仲も良く、経済的に豊かではないが人並みに大学まで出してもらっています。人に聞かれても自分が言いたくないから答えたくない事はあるけど、人に気を使わせてしまうだろうから答えたくない事はないと気づいた時、私はとても幸せに生きてきたんだと痛感しました。

一番ありがたかったのは、そうなんだと言って普通に別の話に切り替えてくれる人でした。

 

今回伝えたい事

  • 普通は悪気があって話をしてくる人はいない
  • 聞かれたくない事を聞いてくる人には、幸せな人なんだなと割り切る。