40代未亡人の迷走日記

日常のあれこれ、未亡人のおばさんが迷走している日記です。

旦那が亡くなった時のドタバタ話

今年で旦那が亡くなって19年。旦那の亡くなった年=息子の誕生年ということで良くも悪くも覚えやすいのです。こんな話をブログに上げれるのも、心が落ち着いた証拠です。

 

旦那が亡くなったのはちょうど妊娠9ヶ月の時でした。
亡くなったと会社から連絡があり、普通ならば慌てるところですが、変に冷静でした。

〈まず親族を集める〉
私の両親にとりあえず連絡をし、とにかく義理の両親と義姉は広島に住んでいるので今すぐ大阪に来てもらわなければ!と考え、旦那の実家に電話しても珍しく留守。義両親は携帯を持っていません。一番親しい親戚に義姉の勤め先を聞こうと思い、年賀状を探して電話。旦那の伯母は姉の勤務先(小学校)を知っているから連絡してあげると言ってくれたので、伯母にお願いしました。数分まつと姉から連絡が来て、急いで両親と共に大阪に向かうと言ってくれました。

〈遺体の引き取り、葬儀の手配〉

遺体の引き取り等は、私はやめておけと言われて兄が対応してくれました。兄は詳しいことは教えてくれませんでしたが、義弟ですと言っても証明するものがないということで(苗字も違いますしね)証明書を取りに行ったりなかなか大変だったそうです。遺体移送は色々大変みたいですね。

そのあと私の実家がある市で葬儀を開くことになったのですが、火葬の手続きには市民でないとできないとのことで、父親が急いで対応に行きました。


〈葬儀内容の取捨選択決定〉

やっと広島から義両親と義姉が到着し、結婚式以来両家親族が顔を合わせることになりました。

それから何かとりあえず決めることが多いのが葬式です。あまり覚えていないのですが、戒名とか細かいところは義母が対応していたみたいですし、葬儀の段取りも色々両家で進めていた記憶があります。寂しいとか、つらいとか、そんな感情に浸る余裕はありません。次から次へと決める事があり、あっという間にお通夜だったのを覚えています。
色んな人が参列していただいたのですが、旦那と私は同じ会社だったこともあり、私もある程度知っていたので旦那の会社関係の対応はどうにかなりましたが、違う会社だったら本当に大変だったと思います。

そういえば、葬式で旦那の上司の数珠が切れるというハプニングが…

 

〈葬儀終了後〉

旦那の位牌や遺骨含め、四十九日に向けての事など、もう全て広島の義両親に頼みました。当時賃貸で住んでいた家より旦那は実家に帰る方が幸せと思ったからです。私も実家に戻る事になったので、宗派の違う私の実家に旦那の位牌等を置いておく事も抵抗がありました。

同じ未亡人友達と位牌の話になった時に、旦那の実家に任してると言ったら、あっさりと渡せるなんて…と驚かれました。位牌等を妻と義両親でどちらが持つかで揉めるみたいですね。私はある意味薄情なのかもしれません。

 

〈ひとりで子どもを育てる現実を認識〉

葬儀が終わって3日後に妊婦検診でした。その時に先生に言われたことは
「もう産むしかないから」
驚きでした。あ…妊娠3ヶ月ぐらいだったら堕胎の選択肢があるのか…。

正直選択肢がなくて良かったと思います。当時20代後半でしたので、周囲に堕胎を進められたかもしれません。妊娠した実感もない頃だと、一人で育てていく自信もなかったかもしれません。

9ヶ月にもなると、胎動はあるし、重いし、来月は予定日で産まれてくるのです。足の形などお腹を触ればわかる時もあります。私は生まれてきてくれる事が楽しみでした。
周囲が一人で育てていく事に色々心配してくれたのですが、よくわからないけど一人で育てていける根拠ない自信がありました。今思うとそれが「若さ」なんだと思います。
今の私やったら、オロオロするやろうな…

 

〈亡くなった後の手続き〉

本当にやる事がたくさんあるんです。

  • 公的関係の手続き(健康保険、年金、遺族年金)

サラリーマンの妻でしたし、妊婦ということもあり、健康保険はすぐに作らないといけません。手続きした時に、ひとり親医療証というものがあるから、産後にまた来てくださいねと教えてもらいました。
年金も切り替えないと…と役所の窓口に行ったら、遺族年金の存在を教えてもらいました。遺族年金があるなんて知らなかったので、社会保険事務所まで大きなお腹で行きました。こちらの状況は見ての通り大変とわかる状況なので、窓口の人が丁寧に説明してくださいました。子どもが生まれたら支給額の変更になるから、しんどいかもしれませんが、また産後に書類を揃えてお越しくださいと教えてもらいました。

役所の方は丁寧に制度を教えてくださったので、本当にたすかりました。国には色んな制度があると知り驚きでした。
この経験から、私はわりと制度を調べる癖がつくようになったのです。

子ども18才到達の3月まで一定額お金がいただける遺族年金は本当にありがたい制度です。実家暮らしなので、貯金と遺族年金で当面生活には困らないので安心しました。

  • 香典返しの準備

葬儀後は香典返しが必要になります。香典を頂いた方の氏名、連絡先、関係性、金額をExcelで作って両家に渡しました。両家とも自分の知っている親戚以外の葬儀参列者がどう言う関係者かは私しかわからないからです。
「なんでこんな仕事みたいなことしてんねん」って思いながら作ってたなぁ。

 

こんな感じで毎日ドタバタしてたので、出産予定日3日過ぎてやっと全ての事が片付きました。よし!これでいつでも生まれて良いぞ!と思ったら翌日に生まれました。

3500g以上の大きな子でした。ここ2か月の状況が胎教にどういう影響がでるのだろうか?と心配しておりましたが、生まれてきた息子はとても元気で、産院の中で一番大きかったです。

 

今回お伝えしたいこと

  • 人が亡くなったら、色んな手続きや判断が必要になるので親族の協力が必要
  • 配偶者が両親より先に亡くなった場合は、葬儀に参列してくれた人のことがわかるのは自分だけになるので大変。
  • 多忙のため、寂しさに浸る時間がないのは良かった