40代未亡人の迷走日記

未亡人が自分探しの迷走日記です。

私の捨てられない物

お題「捨てられないもの」

私が捨てられないものは、祖父が亡くなる1日前にくれた500円玉です。

 

私はとってもおじいちゃん子でした。

母方の祖父母と同居しており、おじいちゃんにとっても大事に育ててもらいました。

私のおじいちゃんは定年後何を思ったか、得度し「お坊さん」となり、雇われ坊主として毎日楽しそうに檀家さんの所に自転車に乗って出かけていました。物心ついた頃にはお坊さんになっていたため、毎日毎日袈裟を着て出掛けていく祖父の姿しか覚えていません。
祖父はいつも温かく私を受け入れてくれて、時には難しい仏教の教えを話してくれる事もありました。子どもの私は良くわからないなぁと思いつつ、でも祖父の側で話を聞くのが楽しかったことを覚えています。

 

8月の暑い日、祖父は檀家周りの途中に、倒れて亡くなってしまいました。死因は動脈瘤破裂なので、おそらく即死だったと聞かされています。
6月に病院から退院して元気になっていたので、まさか亡くなるとは家族の誰も思っていませんでした。前日までいつものようにおじいちゃんと話をし、朝いってらっしゃいと送り出したのに、亡くなって帰ってきました。私はそれまで身内の死は経験しておらず、友達が祖父母が入院して亡くなった話しか聞いた事がなかったので、心の準備をする事なく人が亡くなる事があるんだと経験しました。
 救急車で運ばれたと救急病院から電話を受け、その日は珍しく親が不在で兄が『祖母を連れて病院に向かうから、お前はおじさん宅に連絡を』と言われたのを覚えています。

その経験があるから再び旦那で同様な状況となった時、冷静に対応できたのかもしれません。

 

亡くなる前日、祖父の部屋にいったら、お小遣いあげるといって500円くれました。いつもお菓子をくれる事が多いのですが、その日はお小遣いでした。いつもならすぐに貯金箱に入れるはずが、机の中に置いておいたのです。
祖父が亡くなった後、机の中に最後にくれた500円玉を思い出しました。
最後にくれた物なので絶対に使わないぞと思って、大事に保管し続けて気づけば約30年も経過しました。
私が結婚し家から独立しても必ずこの500円玉だけは肌身離さず保管していました。なんとなくおじいちゃんが守ってくれるような気がするからです。

 

数年前、実家をリフォームすることになり、親と片付けをしていたら祖父が袈裟を来ている写真が出てきました。
私の記憶に残っている祖父の姿です。その写真をもらって、500円玉と一緒に保管する事にしました。

 

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大好きな祖父です。いつの写真なんだろう。

 

あ、よく考えたらお金は捨てる人いないと思うので、捨てられない物じゃなくて、使えない物かもしれません(笑)

 

今回お伝えしたい事

会いたい人にいつでも会えるのは当たり前ではない。