40代未亡人の迷走日記

日常のあれこれ、未亡人のおばさんが迷走している日記です。

違う能力を持つ者の相乗効果

息子は小中学校を地元の学校に通っていました。全く運動ができるタイプではなく、勉強はまあまあできるタイプでした。中学ではスポーツのできる子は友人にならなかったし、気が合わないらしく出来るだけ避けていたのを知っています。仕方ないし、お互い様なんだろうからと思っていました。
それが進学先の高校で、この価値観は親子共に大きく変化し、スポーツのできる子の素晴らしさを知りました。

息子、滑り止めの私立高校へ進学する

息子は中三の10月頃から反抗期になってしまったため、私立高校はそれまでの余力で合格しましたが、2月からは全く勉強しないため公立高校には見事落ちました。つまり、滑り止めの私立高校に通う事になりました。この私立高校を受けると決めたのは息子です。校則が厳しい事で有名な学校なので私は大丈夫かな?と思ったのですが、彼の行きたい学部に進学実績があるのでここにすると決めたので、どうにかなるやろうと。

 

驚きのクラスメイト編成

息子の進学した高校は、「進学のみ」「進学+スポーツ特化」「スポーツ特化のみ」という不思議な3編成で作られています。息子は「進学+スポーツ特化」クラスに配属となりました。スポーツや文化系の能力が高い子と学力の能力が高い子が混在しています。目標が全く違うタイプの子どもたちがクラスメイトとなります。中学校の時の”混ぜるな危険”な者同士のクラスメイト編成で驚きました。

高校の考えは
「能力の違う者の相乗効果を狙っている」
という事なんだそうです。

担任は50手前のベテランな男の先生で、このクラスは一人一人進路目標が全く違いますとはっきり断言してました。ふーん、どう言うことなんやろ?指導も全く違うやろうに…と思いつつ。3年間息子を預けることになりました。

 

驚きの相乗効果

相乗効果の意味は半年もするとわかってきました。スポーツ、文化系で来る生徒は一定以上の全国大会レベルの実績を残す実力者ばかりでした。勉強の生徒はは基本国公立大学を目指す者が多く、お互いの能力が全く違うのです。

  • スポーツができる生徒は勉強のできる生徒を尊敬する
  • 勉強のできる生徒はスポーツのできる生徒を尊敬する

息子は中学でスポーツができる子に馬鹿にされ嫌な思いしかした事なかったので、スポーツのできる子は嫌いだったそうです。それが高校のスポーツできるクラスメイトは、できない俺を馬鹿にすることは一度もなく、上達するアドバイスをくれるからすごいと言うのです。また運動嫌いの息子がクラスメイトに教えてもらった筋トレを行ったり、栄養バランスの食事を考えるまでに成長しました。

息子の方も「俺はせめて勉強だけは彼らに教えてあげたいし、そのために勉強は頑張らないと」また「部活をしていない分、学校行事は俺は参加する余裕があるねんから手伝うべき」という意識が生まれていました。

…すごい。こういう意識の持って行き方があると思いもしませんでした。成績が上がる事はもちろんありがたいのですが、学校生活でしか学べない経験が欲しかった私には想像以上の経験を与えてくれて感動しました。

学校は、個人の能力を活かした役割を与えていくので学校に色々決められるのが嫌な子は難しい学校かも知れないなとも思いますが、息子には上手くはまったようでした。

 

部活頑張る子は受験も頑張る

息子が、部活生の人たちは今まで散々毎日コツコツ練習に励んできたから、受験になってもコツコツ毎日朝から晩まで勉強ができるねん。マジですごい。俺は受験という初めての全国大会やのに、部活生はすでに全国大会を3回も経験している。緊張感の経験数でも既に敵わへんと言っておりました。

 

 

今回伝えたいこと

スポーツのできる子も勉強のできる子も違うようで根本は『能力+努力』だった。

違う能力の者同士でも、お互いの長所を認めると相乗効果が生まれる。