40代未亡人の迷走日記

日常のあれこれ、未亡人のおばさんが迷走している日記です。

履歴書に書けない特技で得をした事

私の特技は道に迷わない事です。
meisou2ndlife.hatenablog.com

私の体感的な感じとしては、見た景色をパシャっとカメラで写した様に覚えてしまう事が無意識にある様です。
一度歩いた道を無意識に覚えていて、再び同じところを歩くと、右にこの前曲がったと思い出すから道に迷わないのです。
無意識に覚えるので、会社で物を探して困っている場合に遭遇すると、あそこに置いてあった様な気がするな…と言って目的の場所を探すとすぐ見つかることが多いです。

 

でも、面白いことに、というか残念なことに
覚えなければ!と言う意識が働くと一切覚えられないようです。あくまでも景色だけが記憶に残るようで、本はダメ見たいです。教科書見て一瞬で覚えれたら何ともありがたいのですが、そう言うのはダメみたいです。

 

この風景記憶特技を持っていて、今まで人生ですごく得するような事もなかったのですが、一度だけ得をしたことがありました。

「迷子犬の情報提供者になったこと」です。

 

当時小学生だった私は、学校からの帰りに友達と2人で歩いていました。ちょうど雨が降り始めて、バス通りの側道を歩きながら家路を急いでいると、そのバス通りを1匹の小さな洋犬がトコトコと横切っていました。
私の子どもの頃は、まだまだ犬小屋に繋がれて家の外で飼われている時代でしたので、雑種犬がほとんどでした。だから「うわっ!高そうな犬がトコトコ車道を歩いている!危ないよ!」と思って見ていました。
でも、バス通りなので交通量もそれなりに多く、小学生の私たちはその犬を助けに車道に入って行く事ができません。雨で視界も悪くなりつつあったので、いつ車に跳ねられてしまうかハラハラしていました。そうすると運送会社のトラックが犬に気づき、慌てて車を止め、その犬を抱えて車に乗せて連れて行ったのです。私たちはホッとして家に帰りました。

 

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犬詳しくないのですが、たぶん白いマルチーズだったと思う。

 

後日、犬を探していますのポスターが、通学路の電柱に貼られているのを見つけました。あの時の犬かどうかはわかりませんが、そこには洋犬の写真が貼られていました。
家に帰って、母に
「もしかしたらこの犬、赤帽っていうトラックがこの前拾っていったかも」と言うと
母も世話やきな性格なので、飼い主さんに連絡し「別の犬かもしれませんが、娘が似たような犬が〇日前に赤帽が拾ってトラック乗せていった」と電話しました。

 

飼い主さんは、とりあえずその情報を聞き、電話帳の赤帽の欄に書かれている運送会社に片っ端から電話して、犬を預かってないか確認したところ、連れて帰っていた犬好きの赤帽の方に繋がったそうです。犬を見に行くと探していた愛犬が大事に保護されていたそうです。

 

後日、飼い主さんがとても喜んで我が家に来られました。目撃情報は私だけだったらしく、お礼に人生で初めてステラおばさんのクッキーをもらいました。私が知っているちょっと高級そうなお菓子(当時の私はゴーフルが一番高級お菓子でした)より、さらに高級そうなクッキーや!洋犬飼っているぐらいやからお金持ちなんだろうと思いながら、ちょっと覚えていたことを言っただけで、こんな高そうなクッキーをもらえるなんて!と得した気分になりました。


ちなみにですが、その時一緒に帰っていた友達は、迷子犬をトラックが持って帰ったこと全く覚えてないと言っていました。一緒に見てたやん!ほんまに覚えてないの?と驚きました。

 

人生でもう1回ぐらい何か情報提供者になって、得しなくていいから、人のお役に立てたら嬉しいな。

 

今回伝えたいこと

履歴書に書けない特技でも、人の役に立つことがある