40代未亡人の迷走日記

日常のあれこれ、未亡人のおばさんが迷走している日記です。

子育てに優しい世の中になってほしい

バスから朝の小学生の通学風景を眺めていました。

私の住む街では、セーフティボランティアさんという、定年退職後のお時間が余っている元気なご高齢の方が、子どもたちの安全を見守るために、交差点等に立ってくれています。

暑い日も寒い日も立ってくれていることに、本当にありがたいと感謝していました。
でも、そのセーフティボランティアさんはメイン道路にしか立っていないので、どうしても人目の少ない路地の安全は、親が守ることしかできません。そのため、路地から大通りまで親が送っていく家庭もあります。

 

「子どもの安全は地域で見守りましょう」と言うのですが、もし何か想定外の事が起こると、結局保護者の管理責任を問われる雰囲気は未だに多い気がします。

 

前々から疑問に思っていたのですが、正社員で働いていると会社には9時前には出社する人が多いと思うのですが、となると子どもを安全に送り出してから会社に向うことができる人ってどれぐらいいるのでしょうか?

私の住む地域は、車通勤ではない土地柄、電車に乗って職場に向かうとなると、通勤にdoor to doorで1時間ぐらいかかるのが普通です。

 

子どもの安全は気になるが、仕事にも遅刻してしまう…。私はこの気持ちを両方捨てきれず、子どもの成長につれて職場を変えていたのですが、今となれば転職回数が多すぎて社会的には「飽きっぽい人」と履歴書上は判断されてしまいます。いくら面接で話をしたところで、全くその気持ちは理解されません。

 

今となれば、子どもを優先するなら優先し、仕事を優先するなら優先するという「割り切った思考回路」が本当に必要だったと痛感しています。
私は中途半端に良い母親と、良い会社人を振舞っていたことが、とうとう限界がきて、働くことがツラくなってしまいました。

 

政府は少子化対策に取り組みます
と言いますが、お金もわかるのですが、何となくお金だけではない気もします。

 

育休取得率が高いですとアピールする会社もありますが、ほんの1年の休みは、長い子育ての中であまりにも短く感じます。確かに最初の1年は大変ですが、子育てはその時だけではないのです。

 

厚生労働省が出す、育児介護休業法の中で

時短勤務について

 事業主は、3歳未満の子を養育する従業員について、従業員が希望すれば利用できる短時間勤務制度を設けなければなりません

と書いています。

だから3歳未満までは最低限どの企業も守らないといけませんが、3歳以上になると時短勤務は認めていない会社だってたくさん存在していると思うのです。
ちなみに、私の勤めていた中小企業もそうでした。ただ、3歳未満じゃ無理ですと声を挙げた薬剤師だけ会社が時短を認めるという「超不公平」な状態でした。

 

大手なら時短が小学3年生まで可能という話も良く聞きますが、本気で子育てをする環境づくりを考えるならば、お金ももちろん必要ですが、子どもを持ちながら働く環境を法律から変えていかないと、日本の少子化は止まらない気がします。

 

私の周りの若い女子も子どもを産みたいと全く思わないそうです。大変だし自分の時間がなくなるし、何もメリットを感じないと言っていました。

「おごえもんさんって、よく一人で子育てできますね。私なら無理です」
と言われます。
「子育てはそりゃ大変だけど、でも可愛いんだよ。お金で買えない幸せだよ」
といっても、全く響かない様です。

だよね…。子育てと仕事の両立って本当にしんどいもん。

 

ますます少子化が進む中で、将来の日本を支える子どもを育ててくれる人に、もう少し大きな心で社会全体が接してくれるようになればいいのにな。

 

今回伝えたい事

少子化はお金をばらまくだけでは止まらないと思う。