先日、職場の窓口におじさんがやってきました。
「ごめんやけど、メガネの落とし物なかった?」
とお問い合わせです。
落とし物のお問い合わせはよくある事。
「メガネの落とし物は最近見てないですね…」
と私がおじさんに話しかけると
おじさんの胸元には紐で吊るされているメガネがあります。
私はおじさんの対応しながら悩みました。
もしかして、その胸元のメガネがお探しのメガネではないだろうか?
まさか…そんなベタなコントみたいな事現実にあるだろうか?
あ!胸元のメガネは一度無くしたから、奥さんに首から掛けとき!と怒られて掛けた予備のメガネで、探しているのはきっと別のメガネに違いない!
と瞬時に色々相手について考えた挙句
おじさんには
「今はメガネの落とし物届いてないんですけど、案外数日後に届いたりするので、また寄ってください」
と対応しました。
おじさんが帰った後、上司に
「メガネの落とし物を尋ねに来たおじさんが、胸元にメガネが掛けてあるんですけど、まさかあんなわかりやすいメガネに気づいてないことありますか?」
と話したところ
上司は
「案外、その胸元のメガネが探してるメガネちゃうかな〜。老眼鏡あるあるや(笑)」
1時間後にまたそのおじさんが奥さんと一緒にやってきて
「あ、さっきのメガネあったわ!ごめんな〜迷惑かけて!」
と言いに来てくれました。
おじさんはカバンの中をゴソゴソとし始め
「あ、あれれ?またメガネどっか行ったぞ?」
とおじさんが慌てて探している姿を見て、横にいた奥さんが
「何やってんの?!さっきメガネは首からぶら下がってるって言ったとこやで!」
私は
(やっぱり…胸元のメガネはお探しのメガネだったのね、まだ胸元に掛かってるのにカバンの中探してるやん!)
と心の中で爆笑をこらえつつ
「あったなら良かったです!」
と笑顔で対応しました。
こんなコントみたいな事が実際に起きるんだなと、面白かったです。
誰も傷つけない笑える出来事に幸せを感じます。
今回伝えたい事
探し物は「灯台下暗し」のことが多い。