40代未亡人の迷走日記

日常のあれこれ、未亡人のおばさんが迷走している日記です。

「太陽の塔」は外側も内側も見た方が良い!

あじさいを見るのが目的で万博記念公園にやってきたのですが、太陽の塔の前を歩くと「太陽の塔内見学の当日券があります!」という看板を見たので、せっかくなので見学する事にしました。

太陽の塔、不思議と子どもの頃から何度見ても、その存在感に圧倒されてしまいます。私の子どもの頃は、この近くにエキスポランドと言う遊園地がありました。訪れる度に、他でみたこともない太陽の塔に不思議な力を感じていました。

 

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太陽の塔は1970年の大阪万博の時に、岡本太郎さんが大阪万博のテーマ「人類の進歩と調和」を表現するテーマ館として作られたのは誰もがご存じだと思います。それから約50年経過し、実際に万博を訪れた明確な記憶がある人は55歳以上の方になり、そのうちどのぐらいの方が当時この太陽の塔を見学したのでしょうか。

 

何度見ても、圧倒的な存在感についつい写真撮ってしまいます。
高さ70m、基底部の直径は20m、腕の長さは25mだそうです。

20220612055614 下から見ると、圧倒的な感じに写真を撮らずにいられません。

 

パンフレットによると

お腹についている<太陽の顔>は現在を、頂部の<黄金の顔>は未来を、背面の<黒い太陽>は過去を表しています。大阪万博テーマ館が「過去」→「未来」→「現在」を巡る構成であったことに加え、作者である岡本太郎が、「人間の身体、精神のうちには、いつでも人類の過去、現在、未来が一体になって輪廻している」と考えたからです。

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<黄金の顔>未来

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<太陽の顔>現在

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<黒い太陽>過去

 

技術が発達する中で岡本太郎は、あえて「いのち」をテーマに挑んだと書いてありました。

50年経った今もいのちの重要視する感覚は変わらず、非常に考えさせられます。50年前に想像していた以上に技術が発達したかもしれませんが、いのちは私たち人が生きていく原点であり、そして永遠ではないから尊い存在なのかもしれません。

 

当日券を買う時に、登り階段と下り階段を歩いて鑑賞するので、大丈夫ですか?と聞かれます。ええっ?そんなにすごい階段なの?と一瞬驚いたのですが、はいと言いつつチケット720円を払います。
館内はお手洗いがありませんので、行かれる前にトイレを済ますことをオススメします。

 

館内は2つのテーマで構成されており、最初に訪れる<地底の太陽>ゾーンですが、このエリアは写真を撮ってもOKです。
万博開催時は太陽の塔には4つの顔があり、4つ目の<地底の太陽>がこの展示スペースに展示されています。2018年の修復に合わせて復元されたそうです。

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地底の太陽はどういう意味なんだろうか…

 

そして<いのちの樹ゾーン>へ進みます。いのちの樹のコーナーは階段に上がる前までは写真を撮って問題ありません。上からカメラを落としたり、カメラに気を取られて足を滑らせたら危ないからとの事です。

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側面にある波板は反響版と吸音版となっており、幻想的な音楽が空間に流れていました。可能な範囲で修復をしてるので古さを感じないのですが、これが50年前に展示されてたんだ…と思うと、言葉では表現できないです。

 

当時の案内板が置いてあり、それを見ると私が小さい頃の駅の案内板に似ていて時代を感じます。近くにいた大学生が「今ならこんなシンプルな日本語だけの看板ないよな」と言っていました。あ、確かにそうだ。若者は視点が違います。

当時は腕の部分に大屋根に続くエスカレーターがあり、そこから次の展示に進んだそうです。50年前にエスカレーターが設置されていたとはちょっと想像できません。鉄骨にはEXPO70のロゴが入っており、写真に撮れないのが残念です。

 

登り切ったら展示は終わりなので、階段を降りて行きます。帰り階段の壁に岡本太郎の言葉が書いてありました

芸術は呪術である

 

最近は呪術廻戦と言う漫画が流行ってるので、呪術と言う言葉を聞き慣れてましたが「芸術は呪術??」私にはその岡本太郎の意味が難しく、でも「呪」という強烈な言葉に色々なことを想像しながら太陽の塔を後にしました。

 

芸術と歴史を感じることができ、太陽の塔はとても見応えがありました。

 

太陽の塔の内部は予約してみることができます。
大阪に来られる予定のある方は、ぜひ訪れてみてはいかがでしょうか?

taiyounotou-expo70.jp

私が訪れた平日は比較的空いている様で、当日券で入れました。

 

今回伝えたい事

太陽の塔の内部、お時間あれば是非見に行ってください

太陽の塔は、外側からも内側からも圧倒されます。