40代未亡人の迷走日記

日常のあれこれ、未亡人のおばさんが迷走している日記です。

大阪人として完璧なスピーチ

阪神優勝ムードも落ち着いてきましたが、何度見ても笑ってしまう岡田監督のスピーチ。

大阪人として、これほど完璧なスピーチはない。
「上手すぎる」の一言。

 

大阪人は、こういう砕けた場で「カッチリ」したスピーチをすると場がわかってない(融通が利かない人)として感じられることは多い。ある意味「笑い」をこういう砕けた場面では求められてしまう。

会社のトップが、宴会の最初のスピーチであーだこーだと難しい文章を並べると「はよ終われや。話おもんないし」とみんな内心思っている。

きちんと話すことより、笑いを妙に求められるのが関西人のめんどくさい部分。

 

この点岡田監督は完璧。

  1. 導入:少し笑かして場を盛り上げる
  2. 本題:少し真面目に話す
  3. 結び:最後にもう一度笑かして盛り上げる

導入部分。まずミエセスをいじる。(全体のムードメーカーとしていじっても問題ないとキチンと人間関係を把握している)

そして、ミエセスをいじる言葉が「成績に因んだ暴れ方をしてください」

頭の回転が良くないとこの言葉は出てこない。上手いなぁ!としか言いようがない。
確かにお前、そんな成績良くないやろ!それやのに優勝貢献したようなふざけすぎ!とか思う人もたくさんいるだろうけど、彼のキャラクターがあったから、今年は明るくチームが盛り上がったと思われる。その部分を監督は理解しているのだろう。
でもきちんと優勝に貢献した選手を立てるために「成績に因んだ暴れ方」というワード。完璧ですね。

 

本題部分。ちょっぴりトップとしての「俺ビールかけ5回目」のアピール。この辺りがさらりとトップとして実力を持っていることをメンバーに知らせる。

でもまたやるから、みんな頑張ろうなの言葉

 

結び部分。最後に、導入で受けた「成績に因んだ暴れ方」をもう一度話して終わらせて会場を盛り上げる。

 

 

私はトップのスピーチを聞き続けてきた人生だからこそ、トップのスピーチはボスの頭の良さを知る場面だと思っていた。トップだけが把握している数字を並べるよりも、部下の士気をあげることが上手いボスは、部下がわかるように厳しい言葉と易しい言葉を上手く伝ええていた気がする。

 

今回伝えたい事

転勤で関西異動して上役として馴染むには、岡田監督のスピーチを参考に