実家に帰った時に、母親と話していたら、久々に母でも珍しいなあと思う考えの人に出会った話を教えてくれました。
その人はおそらく母と同世代の70代の女性だったらしいのですが、母と世間話をしていた時にこういったそうです。
「私は、女性が働くのは反対なんです。女性が働かなければ保育所も必要ないし、保育所の待機問題も解決されるし、子どもにとっても良い事しかないと思うの。なんで今の時代は女性に働くことをさせるのかしら。だから少子化も止まらないのよ」
ずっと専業主婦で働いてきた母も、この時代にこんな考えの人が同世代の男の人ならまだわかるけど、女性に居たとは思わなかったのでびっくりしたそうです。
しかも、その方は世間話をしている時に、結構お姑さんにいじめられてつらかったと言っていただけに、この発言が不思議で仕方ないと母は言うのです。
私も、こんな考えの女性が居るの事は驚きました。世間を知っていらっしゃるのでしょうか?と
今共働きをしている家庭は
「子育てをしたくないから働いている」
ではなく、
「生活のために共働きしている」
方が多いと思うのです。
昔に比べて、終身雇用が確約されているわけでもなく、長く同じ会社に居るだけで年収が上がっていく事が確約されているわけでもありません。
それなのに昔にくらべて子どもにかかるお金が高くなっているし、最近は色んな物が物価上昇しているのです。
その現実をご存じなのでしょうか?と思いつつ。
もう1点、この方に対して私が共感できないところは
「女性が育児をするべき」というところ。
女性が育児をする事が子どもにとって幸せだ!という事に対しては、私は全く思いません。
私も19年母親業をしてきました。色んなお母さんとお話してて思うことがあります。
「一定数で育児に向かない母親が存在している」
子どもに何かあると、向き合わずに逃げてしまう人、子どもにお金だけ渡して、機嫌だけ取っている人。でも仕事ではとても稼いでいらっしゃいます。
会社では立場も高く人を指導できるのに、子どもに対しては向き合わない姿勢に驚くことが多々ありました。
一方男性でも仕事はいまいちかもしれませんが、子どもに寄り添って育児に向いている人もいます。
育児でも家事でも仕事でもなんでもそうなんですけど、好きだ、向いていると思う方が、中心にやればいいと私は思います。
他人の目を気にして苦手なことを無理にやらなくてもいいと思うし、やりたい気持ちを抑えなくてもいいと思います。
両親の明るい笑顔が子どもにとって一番幸せなことだと思うのです。
年配者、しかも同性にこういう考え方の人が存在しているということは、「夫婦で育児する」社会になるには、この日本ではまだまだ時間がかかりそうな気がしました。
女性が社会で働くために、意外と敵になるのは同性だと聞くことがあるのですが、こういう敵も存在するんですね。
今回伝えたいこと
女性でも男性でも「育児をしたい方がすればいい」