国がとうとう3月13日以降はマスクも個人の判断に任せるという方向を示しました。
この3年間、メガネの私はメガネがくもることが不便なので、嬉しいなと思う反面、化粧をしていなくてもごまかせる利点もありました。
物事には受け止め方によって「良し」「悪し」があるので、私は何ごとも可能な限り「良し」の側面がないか考える様にしています。
先日、演奏会の曲の紹介で、演者が語っていた言葉が印象的でした。
「今から演奏する曲は中島みゆきさんの時代です。
いつか、この歌詞の様にこのコロナ禍を事を語る時がくることを祈っています。」
中島みゆき「時代」
そんな時代もあったねと
いつか話せる日が来るわ
あんな時代もあったねと
きっと笑って話せるわ
だから今日はくよくよしないで
今日の風に吹かれましょう
まわるまわるよ時代は回る
喜び悲しみくり返し
今日は別れた恋人たちも
生まれ変わってめぐり逢うよ
私は曲を聴きながらこの言葉が心に響きました。約3年程、私の様なおばさんにとってはあっという間の3年間でしたが、成長著しい子ども達の3年間は大事な体験を失われた3年でもあったと思います。今までの様にのびのびと遊んだり騒いだりもできず、食事は黙って食べ、行事は次々となくなり寂しい3年間だったと思います。
なんとなく過去を知ってる大人は、子ども達が大事な体験を失われた事にどうしても注目しがちなのかもしれません。でも、子ども達にとって大事な体験を失われた事をばかりの3年間だったのでしょうか?
例えばコロナ禍が起きたことで良しと思う事は、コロナ禍で以前からあったリモート・オンラインという、直接に対面せず距離や場所を選ばす人と関わることが、世の中に広く浸透しました。今までいくら提案しても「直接会う事に価値がある」「そんなんややこしいことやりたくない」と拒否反応を示していたお年寄りでも積極的に取り入れたのですから、大きな進歩だと思います。
今までだったら年に2回しか会わなかったおじいちゃんやおばあちゃんと、頻繁にオンラインで会話する機会が増えたご家庭もあるのではないかと思います。
長い目でみたら、色々苦労して大変だった3年間だとは思いますが、大人たちが模索して工夫し協力している姿を見ていた子ども達にとって、この経験が将来プラスになる事も絶対あるだろうと思っています。
そして、この歌詞の様に大人になったとき「あんな時代もあったよね」と笑って話せる様になっていて欲しいです。
今回伝えたい事
「時代」は1975年に発表されました。歌詞がいつの時代にも寄り添うのがすごい