私の新婚旅行の行先は「東欧」でした。新婚旅行で行ったという人は聞いたことがありません。
私はフランスとかイタリアを想定していたので、夫の東欧発言に驚いたのを覚えています。どうしても夫が「ドナウ川」に行きたいと言ったので決定しました。
ドナウの旅人という本を読みドナウ川を見たくなったと言っていた様な…。
自分でも運がいいと思うのですが、たまたまハンガリー政府主催の東欧観光旅行が募集しており、日本から直通便でハンガリーに行けるというツアーがありました。
20年以上前はハンガリーに行く直通便は存在してなかったので、これは乗っかかるしかない!と思って応募しました。(現在も直通便はないみたいですね)
調べて見たら、マレーヴ・ハンガリー航空の画像があの時乗った飛行機のロゴと間違いないです。もう破産宣告で航空会社がないとは…。
しかも、募集の中から抽選で30名は、旅行代金を10万値引きしてくれると。
運良く値引きもしてもらい私たちは新婚旅行を13万ぐらいでいったのを覚えています。(私のこういう所が、現在の貯金体質に直結していると感じます)
旅行の工程は
ハンガリー⇒チェコ⇒オーストリア⇒スロバキア⇒ハンガリー
の観光ルート。ツアー客は年金生活をされている様なご年配の方がほとんどでした。
どの国も華やかさというより落ち着きがあり素敵な街並みでした。
ただ、スロバキアはすごく暗くて、経済がまだ発展してないんだなと格差を痛感させられた事を覚えています。夜も絶対に出てはいけないと言われました。
新婚旅行の中で印象に残っているのは
「貴方たちは若いから、ツアー列の最後に居て欲しい」とツアー参加者の皆さんに言われたこと。
理由は
「ツアーの後方に若い子が居てくれたら、もしツアーの中の誰かがトラブルが発生した時に、走って行って添乗員さんの所へ行けるから!」
確かに、参加者の中ではゆっくり歩かれているマダムもいらっしゃいました。
そういう事でお役に立てるなら!とお答えし、私たち夫婦はいつもツアーの後方にいました。
そんな事もありご年配のツアー参加者の中にも浮くことなく溶け込むことができました。新婚旅行の若い夫婦ばかりのツアーも気楽でしょうけど、年配の方に可愛がってもらえてよかったことを覚えています。
あのツアーに居た人たち、私たち夫婦がこんなに早く死別するとは思ってなかったでしょうね…。私も思ってなかったですけど。
新婚旅行の事なんて、誰にも話すことが精神的にできなかったので、本当に久々に思い出すことができてよかったです。
今回伝えたい事
20年前の旅行だから、写真データがない!残念。