後期高齢者の父は、今運転している車を買い替えようと、とあるディーラーに行ったそう。
商談で色々お話を聞いて、帰り際に車のカタログを下さいと言ったら、
全部WEBで見ていただいておりますということで、QRコードだけ教えてもらったそうな。父はちょっと怒っていた。商売としてやる気があるのか?と
私は「企業努力として、それが当たり前じゃない?」
といって答えてしまった。
車のパンフを欲しがる世代はターゲット層ではない可能性がある
今は何でもデジタルになって不便と言う人も多い。私だってそう思うことはある。印刷関係にお勤めの方には悪いけど、デジタルの良いところは身軽なこと。
印刷物を作った時に考えられる事
- 印刷物を作るコスト
- 印刷内容に変更があった場合、手作業で直す手間や回収する手間
- 不要になった場合の廃棄にかかる手間
- 印刷物を保管するスペース
そういう仕事に関わってない私でもこの4つぐらいは安易に想像できる。
コスト削減と人的負荷を減らそうと企業努力をしているから、当たり前だろうなと。
もう一つ。
「デジタルカタログなんて、やる気あるのか?!」と思う世代はどう考えても後期高齢者かなと…。
確かにその世代はお金は持っている、けど積極的に車を乗って欲しいとは思う世代ではない。どちらかといえば免許返納を視野に入れて自分の運転能力を過信せずに運転して欲しいなと思っているのに。うちの父もそうだけど、そういう自覚が全くないのだ。
あと5年は乗れるから新車を買おうと言っていた。5年後…?!考えただけで私としては恐ろしい。
色んな新しい機能が搭載されている車を使えるの?
スマホだけでも必要な部分しか使ってないでしょ?
ディーラーのターゲット層ではないという自覚が足らないのに、パンフがないとやる気がない!と怒るのはちょっと自分の立場を考えて欲しいなと思った。
らくらくクルマを作ってみたらどうだろう?
高齢者向けに「らくらくフォン」みたいな「らくらくクルマ」を作ったらいいのに。
機能もシンプル。誤操作を防ぎ、必要以上に速度も出ず、車間距離を適切に取る、みたいな。
75歳以上がらくらくクルマを選んだら車代か税金か車検を安くするとか言ったら、かっこ悪くても一定層は買うような気がする。
平日の昼間だと普通車の運転手は高齢者が非常に多く、「え?こんな高齢者が運転?」と驚く。かといって、地方に行けば行くほど車に乗らない生活もできないし、うちの父もそうだけど車がなくなったら、おそらく一歩も家から出ずに認知症が進みそうだから、免許返納してよ!とも言いだせない。
今回伝えたいこと
後期高齢者が安全に車を操作できる未来に早くなりますように。