久々に実家に戻った時の親から聞いた話です。
「最近のオレオレ詐欺はえらい巧みらしいんよ」
全体を聞いたらオレオレ詐欺ではないのですが、電話を使った詐欺の話でした。
母が近所の人に教えてもらった電話を使った詐欺はこんな感じだったそうです。
詐欺側:「こちら、なんばの高島屋です。今〇〇様のクレジットカードが使われていて、不正使用と思われたので連絡させていただきました。使われていたのは50歳前後の女性だったのですが、ご本人ですか?それともご親戚の方ですか?」
近所の人:「違いますね…そのカード今ここにあるので」
詐欺側:「それなら、やはり偽造使用されたかもしれませんね。カードの偽造使用はご本にから警察に言っていただだかないとお店側からは、警察に電話することができないので、難波の警察の番号をお伝えいたしますので、〇〇様から連絡していただけますか? 電話はxx-xxxx-xxxxです」
近所の人は言われた番号に電話したそうです。
詐欺側:「ご連絡ありがとうございます。最近そういう詐欺が多いんですよ。
今手持ちになっているカードを預かりに行くので、ご在宅ですか?」
近所の人:「はい」
詐欺側:「今から10分ぐらいでつきますので、このまま電話を切らずに私たちの到着を待っていてください」
ここで近所の人は疑問が生じたそうです。何が起きても実家周辺は難波から10分で来れる距離ではありません。
近所の人:「え?難波からなんで10分で来れるのよ」
ここで速攻電話を切られたそうです。
最初の百貨店を装った電話では、詐欺だと全く思わなかったそうです。優しい女性の口調で百貨店の女性スタッフの方が親切に電話をかけてきてくれたと思ったらしいです。
近所の人はすぐに近くの交番に話をしに行ったら、本当の警察の人から被害にあわれた方の情報によると、今後の流れがこのようになると教えてもらったそうです。
- この周辺を対象に同様の電話をかけていて、おそらく詐欺集団がこの辺をうろうろしている。騙された家にすぐ詐欺集団がクレジットカードを取りに来る。
- 電話を切らせないのは、不審に思って知り合いや家族に連絡をさせないため
- 家の前で対象のクレジットカードを預かり封筒に入れる。「預かったとして書類に記載が必要なのでここに署名と印鑑を押してください」と言う
- 普通の人は印鑑を取りに家の中に戻るので、その間に本当のカードが入った封筒と偽物のカードが入った封筒をすり替える
- 家の人が戻ってきたら、偽物カードが入った封筒の上から、偽物カードをハサミで切って、これで大丈夫ですよと言い、両方持ち帰る。
- 本当のカードはそのまま持って帰り使用するため、後日明細で不正使用が発覚する
クレジットカードの不正使用はカード会社に言えば支払いをしなくて良いはずですが
それでもやっぱり気持ち悪いですね。3回に分けて登場人物が出てくるなんて手が混んでます。
ちなみにですが、大阪府内の警察は電話の末番号が「1234」になっていることが多いですが、それだけで本当の警察と判断してもいけない様です。
本当に何を信じたらいいのだろうか…
うちの実家は迷惑電話防止対策電話にしたので、知らない電話番号だと録音を通知するメッセージが流れます。これがなかったら実家にも電話かかっていたかも。
今回お伝えしたいこと
- 電話詐欺も巧妙になっており、電話先の相手が女性の場合もある。
- 詐欺はお金を払うだけではない。
- 自分は詐欺にあうわけがないという過信は禁物
- 電話の途中で冷静になることが必要