40代未亡人の迷走日記

未亡人が自分探しの迷走日記です。

悪ガキ達との思い出

今から15年ほど前、働いていた近所でいつも悪ガキ中学生が8人集団でたむろしていました。

私は悪ガキ中学生に対しては、高圧的と低姿勢すぎる態度は避けた方が良いと思っています。心は子ども、でも体格は立派で大人と変わらない、そして思春期特有の「触るな危険」オーラが前面に出ているからです。

 

私はそんな悪ガキたちと仲良くなった思い出があります。

 

悪ガキたちは、いつも集まって楽しく騒いでいたのですが、周りの大人たちは何か問題が起きると嫌なので、彼らをどうにかして欲しいと中学に連絡します。いつも進路指導の先生が「ご迷惑をかけてます」といって挨拶にきてくれていたましたが、彼らは変わる事はありませんでした。

 

ある日、悪ガキ集団がタバコを持っているのを見かけたので、

「タバコはあかんやろ!」と簡単に言うのは、もう彼らも聞き飽きているに違いないと思ったので方向性を変えてやろうと思いました。

 

私:「え?あんたらタスポないのにどこで買ったん?親のタバコか?」

悪ガキ達:「おばちゃん。〇〇町のあそこの自販機はタスポつぶれてるねんで」

 

『うっせえぇクソばばあ!』と言わずに普通に会話してきたので、彼らの素直さを可愛らしいと思いました。

 

私:「あんたらは、せっかく税金払わなくて良い中学生という立場なのに、今からタバコ買って高い税金払わなくてもいいんちゃうか?」

悪ガキ達:「おばちゃん。めっちゃおもろいな」

 

彼らは怒られると思っていたのに、税金の話を持ち出されたのは意外だったらしく大笑いしていました。
その時から悪ガキ達とちょっぴり親しくなるという謎の日々が始まったのです。

 

悪ガキ達は、根は基本素直な子たちなので、会うと「おばちゃーん。仕事帰り?」と声をかけてくれるのです。
息子を連れて歩いていると「え?これおばちゃんの息子なん?めっちゃ可愛いやん」とあまり人見知りをしない息子も、ちょっとやんちゃなお兄ちゃんに囲まれてちょっとタジタジでした。

 

私は学校の先生ではないし、彼らを指導するような言葉は使わないようにしました。

「早よ帰りや」の軽い声掛けをしてあげ、彼らを遠くから見守っている事が大切と思っていたからです。

 

一回だけ、近くのコンビニで悪ガキの3名とばったりと出会い、いつものように

「おばちゃん元気?」と声をかけてもらいました。
いつもコンビニでたむろしているのは知っていたし、コンビニの方にも迷惑かけているやろうなと想像できたので

「あんたら、おばちゃん給料日やし、好きなもん1個だけ買ってあげるわ。高いのあかんでー!」

と言ったらやっぱり中学生なので

「やり!!まじで!!ありがとう!!」と満面の笑顔。

 

簡単に物を与えるのは、それはそれで教育上良くないか?と一瞬悩んだのですが
結局彼らは「おばちゃん。高いけどこれいい?1度食べたかってん」
といって150円のアイスを持ってきました。

なんだかんだ、やっぱり心は子どもです。高いと言っても150円。可愛い。

 

その後、彼らが中学を卒業後に2度街中で会いました。
その時に一人の子が

「おばちゃん。おれな。勉強できたけど、勉強するの嫌やったから就職してん。今は親方みたいになるのが目標やねん」
と目をキラキラして話してくれたのが、私もすごく嬉く印象に残っています。
勉強できなかったのに、勉強できたと言うのが、すごく可愛いと思ってしまいました。

 

「好きなことを選ぶのは正しいよ。目標となる親方に少しでも近づけるように頑張り」といったら
「頑張るで。バイクも買うんだ!」とすごく嬉しそうな顔をしていました。

 

それ以降、彼らも皆それぞれ忙しくなったのか、集まっている姿を見ることはなくなりました。彼らも今30歳ぐらいになっていると思います。
家庭の事情で中学卒業後働きはじめたと思うのですが、道を外れず今幸せに暮らしてくれていたらいいなと思っています。

 

今回伝えたいこと

思春期の難しい頃は、伝え方の方向性を変えてみる

程よい距離で見守ってあげる事も大切