前の会社に勤めていた時、小さな会社なので役員とも接触することが多く、役員と上司の子どもが同学年だった事をお互いに知っている状態でした。
この進学の時期になると、子どもの進学の話題に対して役員と上司の態度が対照的だった事が印象に残っていて思い出します。
息子の進路についてアドバイスをくれた男性役員
ちょうど子どもが中学3年生だったころ、一人の役員の三男とうちの息子が同学年ということで、進路について世間話をしていました。その役員は世間を広い視野で持っていた男性だったので息子の志望校について具体的な学校名をお伝えしました。
役員:「へえー。君の息子賢いやん!成績が底辺でも良いから少しでもレベルの高い高校へ進学させた方が良いよ」
私は底辺でいると精神的につらいのではと思って、一つランクを下げて安全圏の高校で良いのではないか思っていたので
私:「どうしてですか?下の方だと大変じゃないです?」
と尋ねると
「うちの息子も君の息子さんより賢くはないけど、僕の長男も上位高校に進学したんだよ。その学校の中では成績は底辺に居たけど、やはり上の世界に足を踏み入れると子どもには刺激的で視野が広がる。高みを見るとこういう世界があるんだと知る。その経験は長男の役に立ってる。本人が下位は嫌なら別だけどさ」
と教えてくれました。男性ならではの視点で非常に参考になりました。
私はどうしても安全志向が強いので、父親が居ない我が家では、こういう男の人から意見はありがたかったです。
その意見を踏まえて息子に
「成績上位の高校か、成績下位でも刺激的な高校かどちらがいい?」
と聞いたら
「下位でも刺激的」
と答えたので、難しい高校にチャレンジさせることを決めました。
自分の息子よりうちの息子の方がレベルが下だと思い込んでいた上司
会社の中で誰からでも親しまれてる女性上司が居ました。誰にでも愛想がいいので嫌いではないのですが、何となく私の中で「この人は心から愛想が良い風に見えない」ことが気になっていました。その何となくモヤモヤした原因が、子どもの話を通じてわかった出来事がありました。
その女性上司とうちの息子も同学年。その時上司だったため、息子の高校受験の関係で休ませてほしい話をしていた時
上司:「うちの息子はT高校を受験したんだよね」
その言い方がいつもの上司の雰囲気とは違い少し自慢げだったのです。
あからさまに
”おごえもんさんの息子より、うちの息子の方がレベル上の高校でしょ?”
というニュアンスが含まれているのがわかったのです。
上司には、うちの息子が公立高校を落ちてしまい、滑り止めの私立高校にギリギリ受かったと言っていたのですが、具体的な高校名までは伏せていました。
上司の息子さんが通うT高校も決して悪くはないのですが、息子が通う高校はT高校よりはるかに難関高だったのです。
うわっちゃーしまった…。ここで正直に言うべきか、黙るべきかすごく悩んだ挙句
「そうなんですね」
とだけしか言葉が出ませんでした。
例えば
「そうなんですね。すごいですね」と言った場合
⇒後で私の息子の高校を知った時、上司のバツが悪い
「そうですか。うちは〇〇高校です」
⇒正直に高校名を言うと、こちらがマウント取った様にみられる
部下も気を遣います。
この一言で、やっぱりこの上司が誰にでも愛想良い理由は、部下の事を見下していて「私って偉いから、みんなに優しくしてあげてる」という気持ちがある様です。
部下だからって、子どもの学力まで自分より下と決めつけちゃいけないぞ!と思いつつ。
今回伝えたい事
上司の子どもが同級生だと、ママ友とは別の意味でより気を遣う