40代未亡人の迷走日記

日常のあれこれ、未亡人のおばさんが迷走している日記です。

夫の死後20年経過した

今月は夫の命日がある月。気付いたら20年。
正直20年も過ぎてしまい、今がとても幸せだと思っているので命日が来ても寂しいとかつらいとか思う事はなくなってしまった。

残酷な嫁かもしれないけど、私はそれでいいと思っている。
私が夫だったら、自分のことを思い出さないぐらい幸せに生きてくれている事の方が嬉しい。
聞くことはできないが、そう思っていてくれると思っている。

 

そんな私でもやっぱり10年間は本当につらかった。
命日が来るたびに、走馬灯の様に亡くなった日の事、葬式の事、その後の事を思い出していた。

その度に、もし居てくれたら今頃どんな人生が過ごせていたのだろうか?と思うばかり。

寂しくて仕方なかったのかもしれない。

 

日にち薬はすごい効き目がある。

20年経過した今は夫が生きてくれたらな…とあまり思わなくなってしまった。

居たら息子以上にめんどくさいかもしれない、もしかしたら生きていたら離婚していたかもとか。

どちらかと言えばマイナスイメージが先行してしまう。
それぐらい今の生活が心地よく、自由で幸せなんだと思う。

 

色々葛藤があった息子も、父が居ない事を他人に堂々と伝えられるようになったそう。中・高・大学と進み、色んなひとと関わるようになって視野が広かったのかもしれない。

息子にとっても、それぐらい今は自由で幸せなんだろう。

 

大変だったでしょ?とか偉いねとか言われるが

私より大変な人は世間にもたくさんいるし、私に比べて家庭と仕事の両立をこなす人もいっぱい居るので偉いとも思わない。

私にできることを右往左往しながらやってきた。
時に人に甘え、時に自分だけで抱え込み、山頂を目指して登っていた感じがする。

 

夫の墓参りも仏壇にも手を合わさない薄情な嫁だけど、元気にやってるからそれで許して欲しい。

 

今回伝えたい事

未亡人には日にち薬が一番効きます。
ただし人によっては効き目まで時間がかかります。