子どもが小さなころは絵本をたくさん読み聞かせしました。最初は子どもとの時間をゆっくり持つのが目的で始めたのですが、最後は絵本の奥深さにどんどんハマりました。我が家は近くの公共施設で小さな絵本コーナーがあったため、頻繁に通って色んな絵本を借りました。
たくさん読んだ中で一番いつまでも子どもの側に置いておきたいと思い、20歳の息子のために未だに家に置いてある絵本があります。
「しょうぼうじどうしゃじぷた」
です。
1963年に発行されたロングセラー作品
こちらの作品は、こどものともから1963年に渡辺茂男作、山本忠敬絵で発行されています。
こどものともとは福音館書店が発行する月刊誌シリーズなのですが、”しょうぼうじどうしゃじぷた”はそちらで発表されたの1つです。
60年前の作品(還暦ですやん!)ですので、絵は多少時代の古さを感じる人もいるかと思いますが、逆に非常に味があり細かい描写を素敵に感じます。子どもは「しょうぼうしゃ」が大好きなので、絵の古さとか気にしなくていいのかな?と個人的には思っています。
内容はこれからもずっと「子どもに読ませるべきお話」だと私は思っています。
ちなみに、福音館書店の「こどものとも」は今も定期購読をやっているみたいですね。
個人的な主観ですが、〇ネッ〇さんの、こどもチャ〇〇ジより「こどものとも」の方が子どもの教育にはいいなと感じていました。こどものともの方が、多種多様の子どもの感受性や想像力を大事にしていそうと感じていたからです。
こどもチャ〇〇ジは偏見で申し訳ないのですが「一般的」「王道」を中心に感受性や想像力を育むように考えられている感じです。普通の家庭に育つ子どもさんならいいのかな?とは思うのですが…我が家は訳あり家庭なので(笑)
みんな違ってみんな良いを学べる
この話は「みんな違って、みんな良い」を学べるところが素敵だと思っています。
誰にも必要とされていない、評価されない場所に居るのは生きて行くのが楽しくありません。あなたにはこういう個性があり、こういう場面では輝けるんだよという事を知っているだけも人は楽しく生きれると思うのです。
この本は小さな消防車を主人公にすることで、生きて行くための重要な事をわかりやすく伝えてくれます。
私の母親は「周りの人より良い評価を求める人」だったので、私が人よりできない事に遭遇する度に「あんた、ほんまにあかんなあ。もっと頑張りなさい」と言われていました。頑張れと言われても、できなものはできないのです。そして自己肯定感が低くなってしまう負の連鎖。子どもにはそういう育て方だけはしたくないと思っていました。
だから、子どもの自己肯定感はその子の人格を形成することに非常に重要だと私は考えています。
男女関係なく読んで欲しい
しょうぼうしゃの話と思って、うちの子は興味がないわと思って、女の子の保護者の方は手に取る事がないかもしれません。でも中身は消防車は全く関係ありません。性別は関係なく読んで欲しいと思います。みんな違ってみんな良いを伝えてくれる作品です。特に、女の子の方が性質的に「同調圧力」が強い傾向にあるので、そういう同調圧力が苦手なお子さんをお持ちなら、ぜひ読んであげて欲しいなと思います。
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今回伝えたい事
ロングセラーになっている絵本こそ、手に取って欲しい